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etoile
先日、川崎洋さんの詩集を借りてました。
随分前に他の詩集も読んだのですが
そのときと同じ詩が幾つかありました。
そのうちの一編の詩が、特に気に入ってます。
「海で」です。
この詩の若者のエピソードが
本当の出来事なのか
川崎さんの創作なのか
そこはよく分からないのですが、
素敵な詩だと思います。
若者の言動がロマンチックで驚きます。
その出来事を一編の詩として
作り上げた川崎さんの創造力のすごさに
再度驚かされます。
詩の途中までは感動するのですが
ラストで拍子抜けして笑えてきます。
その笑えるところも含めて、
この詩は素晴らしいです。
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宗 左近様の詩集「宗 左近詩集」(芸林書房)を
拝読いたしました。
この詩集の中で特に気に入ったのが
「ほととぎす」と「難波江の」です。
前者は清らかで儚いイメージがあり、
後者は激情をストレートに表現されてあり、
どちらも印象に残りました。

「ほととぎす」の中の一行
「いってしまうものは よみがえってこない」
が、胸にぐさっとくる一行です。
真実であり、現実だからでしょうか。
「難波江の」は、女性の葛藤と苦しみが
これでもかというくらいに伝わってきます。

全体的に易しい言葉を使われてあるのに
非常に難解で、今の私の頭では追いつきません。
ですが、宗 左近様の詩、良いなぁって思います。
詩を解説できるくらいレベルアップしたいです。
そんなレベルまでいけるかなぁ?
今日の記事は、敬愛する詩人、
宮本苑生様の「あの青」という詩集の中の
一編について、ちょっとだけ語ります。

「あの青」のどの詩も好きですが、
特に気に入った詩が20Pの「人形」という詩です。
詩全体がカタカナです。
宗 左近様が解説していらっしゃいますが、
「たいへん痛切」「きびしい作品」
という感想が、ぴったりです。

私自身が人形が好きなので
(人形といっても、リカちゃん系の
 割と安価な人形ですが)
尚更この詩に惹かれたのかもしれません。

「ホロビルタメ」に
「イッシュンノイノチガホシイ」から
「イキヲフキカケテホシイ」という
人形の切なる願いは、胸が痛くなるほど
重い言葉だと感じました。

本題から少しそれますが、
人形って無機物でありながら
人の形をしているので、
時折、魂のようなものが
宿っているのではないかと
思えるときがあります。
この「人形」の詩を読むと、
自分が所持している人形を
もっと大切に扱わなければ…
と、反省の気持ちが湧いてきます。

話がそれたので本題に戻ります。
この詩の最後の行は
「ホロビルタメノ」
という破滅的な言葉で
締めくくられているのですが、
見方を変えると「人形」の
「潔さ」や「強い信念や覚悟」が
あるように思え、
読んでいてスカっとするのも事実です。
「人形」という詩は「怖い」「辛い」
という側面もありつつ、
カタルシスも併せ持っています。
宮本様の詩はまるで万華鏡のようです。
すごいなぁと尊敬します。
詩の奥深さを味わえて、幸福です。
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内田 茉莉
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誕生日:
1986/04/27
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